私のヨガ学び録①|バリ島で、ヨガの世界に飛び込んだ
ヨガを仕事にしてから、これまでたくさんの学びの場に通ってきました。
改めて振り返ってみると、
「資格を取るために勉強してきた」というより、
そのときの自分に必要な学びに出会い、
そこで経験したことが、少しずつ今の私をつくってくれたんだと思います。
今日から少しずつ、私のヨガの学びを振り返ってみます。
最初は、2008年のバリ島。
ここから、私のヨガの世界が一気に広がっていきました。
2週間、バリ島でヨガ漬けの日々
2008年、私は
JNANA YOGA(BALIYOGA)のTTCに参加しました。
場所は、バリ島・ウブド。
2週間のリトリートです。
当時の私は、今ほどヨガのことを深く理解していたわけではありません。
でも、そこで待っていたのは、それまで私が知っていた「ヨガ」とは少し違う世界でした。
マントラ。
祈り。
モーナ(沈黙の実践)。
トラタカ(炎を見つめる実践)
そして、滝行。
もちろんアーサナ(ポーズ)もしましたが、それだけではありません。
身体を動かすことの先に、
心や意識、そして自分自身の存在そのものに向き合っていく時間がありました。
中でも印象に残っているのが、モーナです。
一定の時間、言葉を発せず、沈黙を守る。
外側は静か。
でも、やってみると……
内側が、まあ、うるさい。笑
外では誰もしゃべっていないのに、
自分の頭の中では、ずっと誰かがしゃべっている。
「私って、こんなにいろんなことを考え続けているんだ」
と気づきました。
トラタカで、涙が出た
もうひとつ、強く印象に残っているのが、
トラタカ(Trāṭaka)。
炎など一点を見つめる実践です。
ただ炎を見つめる。
それだけなのに、だんだん涙が出てくる。
当時は、目を清める実践として教わりました。
涙が自然に流れて、目がすっきりする。
そして、炎を見つめているうちに、外側の情報が少しずつ減っていって、意識が静かになっていく。
その感覚が、とても新鮮でした。
キンタマーニの朝日
そして、今でも忘れられないのが、
キンタマーニで見た朝日。
まだ空気が冷たい、静かな朝。
少しずつ空が明るくなって、
太陽が昇ってくる。
目の前に広がるバリの大自然。
その圧倒的なスケールに、
ただただ、圧倒されました。
それまで自分が抱えていた悩みや考え事が、急に小さく感じられました。
目の前にある自然は、自分の力ではどうすることもできないほど大きい。
その中に立っている自分は、とても小さい。
そのとき、
「自分って、なんて小さな存在なんだろう」
と思ったんです。
でも、不思議と怖くありませんでした。
むしろ、すごく安心した。
なぜなら、
この小さな自分も、地球の一部なんだ。
そして、その地球も宇宙の一部なんだ。
そんなことを、頭で理解したというより、
全身で感じたような気がしたからです。
大地があって。
空があって。
太陽があって。
風を感じて。
その中に、私がいる。
キンタマーニで見た朝日は、
自分の小ささを知ることで、かえって大きなものとのつながりを感じさせてくれました。
すべてを自分の力でコントロールしなくてもいい。
大きな世界の中で、自分にできることを丁寧に行えばいい。
そんな安心感が、静かに広がっていきました。
「神聖な内側」とつながる
2週間の中で、身体も少しずつ変わっていきました。
滝に打たれ、祈り、沈黙し、炎を見つめ、呼吸を感じる。
まるで身体の中に溜まっていたものが、少しずつ洗い流されていくような感覚。
そして、考え方も変わっていきました。
「考えないようにしよう」とするのではなく、
「あ、今、私はこんなことを考えているんだ」
と気づく。
思考に飲み込まれるのではなく、
少し離れて眺めてみる。
そんな感覚を、少しずつ体験していきました。
自然の中に身を置き、呼吸を感じ、身体をゆるめていくと、
自分の中にあった力みも、少しずつほどけていきました。
「こうしなければ」と握りしめていたものを手放し、
そのとき、その場所で起きていることを受け入れていく。
それは、何もしないということではなく、
自分の内側にある変化を静かに見つめることでした。
そして、ふと感じたんです。
自分の中には、もっと静かで、もっと神聖な場所がある
そこにつながることで、
神聖で、美しくいられる
そう思うようになりました。
ここでいう「美しさ」は、見た目だけの話ではありません。
身体。
呼吸。
言葉。
心。
自分の内側を大切にして、
そこから生きること。
それも、私にとっての「美しくある」ということなんだと思います。
ヨガには、身体の先にある世界がある
2008年の私は、まだそんなことをうまく言葉にはできませんでした。
ただ、
すべてを自分の思い通りにしようとしなくてもいい。
そのときの自分にできることを丁寧に行いながら、
変化していくものを受け入れていく。
そんな生き方もあるのだと、少しずつ感じ始めました。
そして何より、
自分の内側にあるものを、もっと大切にしたい。
そんな気持ちが生まれた時間でした。
いつか、またバリへ
この経験は、今の私の中にも残っています。
だから、いつか日本企業ヨガ協会でも、
こんな時間をつくりたいと思っています。
日本企業ヨガ協会の養成講座を受講して、
パートナーインストラクターとして一緒に活動してくれる仲間たちと、
バリかインドで、ヨガを深く学ぶリトリート研修。
一人のインストラクターを育てるだけではなく、
同じ想いを持つ仲間と、企業ヨガの文化そのものを育てていく。
そんな未来を、今はぼんやりと、でもかなり本気で思い描いています。笑
まだ構想の段階。
でも、私にとって「いつかやりたい」と思ったことは、意外と大切なんです。
あの2週間で受け取ったものは、今も私の中で静かに息づいています。
自分の力だけで頑張り続けるのではなく、
必要なときには立ち止まり、周囲の人や環境から学びながら進んでいく。
その感覚は、今の私がヨガを伝えるうえでも、大切な土台になっています。
そして、これから誰かと分かち合うたびに、
また新しい形で育っていくのかもしれません。
バリ島で始まった私のヨガの学びは、
その後、どんな場所へ向かっていったのか。
次回は2009年。
名古屋で半年間、
ヨガにどっぷり浸かった学びについて書きます.